倉敷紀念病院 リハビリテーション部

文字サイズ

リハ部の行動規範について

誠和会 リハビリテーション部行動規範

行動規範は、リハビリテーション部(以下、「リハ部」)の基本理念や将来像に向かって自分たちが『正しく行動』を実践するための指針を示すものです。日々の業務で判断に迷う時は、この行動規範に立ち戻り、基本的な方向を定めて決断、行動を起こせるようにしてください。1つ1つの具体的な“行動”を実践していくことで、周囲(他職員、患者、家族、地域等)から「信頼され続ける存在」となれるよう共に頑張りましょう。

基本理念

障害を持つ人のジョブを最優先します:治す・支える・看取る医療の実践(法人理念)
  • 障害を持つ人の社会生活の継続と向上に貢献します。
  • 障害を持つ人が客観的に最も必要としているものの実現を最優先します。
  • 人権・自己決定権(主体性)が尊重され共に安心・安全に暮らせる豊かな社会の実現を目指します。
  • 良質で最善の医療と介護を公平に受ける権利と、十分な説明と情報の提供を受ける権利を保障します。

ビジョン

将来像:高品質のリハ医療の投与が可能な世界水準のリハ科を目指します

理念と使命を基に障害を持つ人とリハ部職員の声を重視し、創造的で活力があり、かつ変化への迅速な対応ができる集団へと変わっていきます。また、障害を持つ人とリハ部職員が共に喜びを分かち合えるリハ部に生まれ変わっていきます。

  • 競争力のある強い運営体質を創ります。
  • 運営レベルの変革領域を明確にします。
  • 継続的な改善の仕組みを創ります。
  • 革新(新技術/プロセスの再構築)・改善(業務仕分け/人材育成)活動を全体的、同時並行的に行います。
  • 院内外にて社会的責任の果たせるリハ部にします。

行動規範

Ⅰ.組織人としての基本姿勢
  • 障害を持つ人の利益を最優先するとともに、障害を持つ人の権利を擁護し、その人格を尊重します。
  • 生涯にわたり専門及び関連領域の学習を行い自己研鑽に努めます。
  • 倫理と専門性を高めていくことで、医療人としての責任を果たします。
  • 安心して働き続けることのできる職場環境を作るために、各スタッフが互いに尊重し、協力し合える風土を構築します。
  • 将来を見据えながら、個々が問題意識を持ち、業務内容や、経営、運営に対しても改善案が示せるように努力します。
Ⅱ.診療における基本態度
  • 障害を持つ人のジョブに応えるために、医学的病態、障害状況、生活環境などを正しく把握し、その全人的理解に努めます。また、治療においては、EBM(Evidence based medicine:科学的根拠に基づいた医療)とNBM(Narrative based medicine:物語と対話に基づく医療)の両輪にて、最適な医療の実践に努めます。
  • 診療において発生しうるリスクに対して、評価や予測を怠らず、注意して治療に臨みます。また発生してしまった事案に関しては、内容と解決策を共有し、再度発生しない様に努めます。
Ⅲ.障害を持つ人・家族との協力
  • 住み慣れた地域で再び生活できるよう、障害を持つ人の状態を家族と共有し、適切なサービス内容の検討と提案を行います。
Ⅳ.社会参加の促進
  • 障害を有する人のQOLを高めるため、効果的かつ効率的な医療を提供するだけでなく、適切な社会資源の活用により社会参加が果たせるように努めます。
  • 障害を有した人が、再び社会の一員として職場復帰が果たせるよう、社会復帰支援に力を入れます。
  • 退院後の生活において、社会的役割が持続できるように、誠和会としても介護予防の活動を通して社会参加を促進します。
Ⅴ.チームアプローチの実践
  • 各職種の専門性をお互いに理解し、尊重、協力し合うことで、最適な治療が提供できるように努めます。
  • 急性期、回復期、生活期を問わず、障害を持つ人を中心とし、専門性を最大限発揮できるように、人材の育成に努めます。
  • 障害を持つ人だけでなく、家族もチームの一員として医療に参画してもらえるように、協力体制を整えるように努めます。
Ⅵ.教育及び研究活動
  • リハビリテーション医療の発展を目指して、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の学生に対する卒前教育に力を入れ、良き人材育成に尽力します。また、卒後における新人職員教育研修の充実化を図ります。
  • 各スタッフが双方に学び合える教育環境等の整備や指導を体系化していくための土台を構築するために努力していきます。
  • 臨床・学術研究を、教育機関等と連携を図りながら行うことでリハ医療に貢献します。

令和3年4月1日 初版施行

<< 前のページに戻る