倉敷紀念病院 リハビリテーション部

文字サイズ

腰HALチーム

HAL®腰タイプ自立支援用の特徴

HAL®腰タイプ自立支援用(以下、HAL®腰タイプ)は、足腰の弱った方などが装着して立ち座り動作などを繰り返して練習することにより身体機能の向上を促す最新の装着型サイボーグです。

立ち座りの動作の際に脳から筋肉に送られる信号を読み取ることで装着者の意思に沿った動作が実現されるため、HAL®腰タイプを外した状態でも日常生活の活動度を高める事が期待できます。

HAL®腰タイプ自立支援用を用いたリハビリの治療効果

  • 立ち座り動作の際にお尻が上がりやすくなり、ふらつきも少なくなってしっかりと立つことが出来ます。
  • 立ち座り動作を繰り返すことが簡単になり、何回も動作を繰り返すことが出来るようになり、足腰や体幹の筋力が鍛えられます。
  • 筋力が鍛えられることにより動作が確実に安定して行えるようになり、起立や歩行が安定して出来るようになります。
  • 身体機能が向上して日常生活活動の向上に繋がり、転倒や介護負担が減ります。

HAL®腰タイプ自立支援用の治療について

HAL®腰タイプを使用しての治療は誠和会でリハビリを受けている方対象です。リハビリテーション科医の診察結果によってHAL®腰タイプを用いたリハビリが行われます。(適応でないと判断される場合があります。)

HAL®腰タイプを使用した治療プログラムとして4つの運動を行います。基本は各運動10回×2セットとして実施しています。

1.体幹の前屈運動

2.骨盤の前後傾運動

3.立ち上がり運動

4.スクワット

岡山ロボケアセンター株式会社と技術提携

岡山ロボケアセンター(倉敷市幸町)では、CYBERDYNE株式会社が開発・製造・販売を行う、装着者の意思に沿って動作する装着型サイボーグ「HAL®」を使用したNeuro HALFIT®プログラムの実施を主な事業とし、障がいをお持ちの方などに対し最先端のプログラムを提供します。

2019年10月から医療法人誠和会は岡山ロボケアセンターと技術提携し、伊勢医師が技術指導・相談役を務めています。チームメンバーもロボケアセンターと連携をとり最新の治験情報の交換や施設見学などの交流を図っています。

岡山県内で導入第1号施設!

2018年11月に倉敷紀念病院はHAL®腰タイプを岡山県内ではじめて導入しました。

岡山ロボケアセンターと技術提携し、HAL®腰タイプの台数も4台に増え病院だけでなく老健施設福寿荘や通所リハビリでもHAL®腰タイプを使用した治療を開始しています。全スタッフが講習を受講しHAL®腰タイプが使用できる体制を整えています。

橋本岳衆議院議員が視察に来られました

腰HAL

2020年1月25日、厚生労働副大臣(当時)の橋本岳衆議院議員が病院、福寿荘、通所リハビリでのHAL®腰タイプを使用した治療場面を視察に来られました。また、秘書の方が実際にHAL®腰タイプを装着し体験されました。

チーム活動

施設見学

岡山ロボケアセンターにて実際の治療場面の見学

大阪ロボケアセンターやHAL®腰タイプを使用している施設の見学を行いスタッフとの意見交換など行いました。

学術活動

2019年
  • 第56回日本リハビリテーション医学会学術集会
    伊勢眞樹 「HAL腰タイプ自立支援用の治療効果」
2020年
  • 第57回日本リハビリテーション医学会学術集会
    伊勢眞樹 「HAL腰タイプ自立支援用の治療効果」
  • 第8回日本脳神経HAL®研究会
    石田充 「当院入院・外来患者におけるHAL腰タイプ自立支援用の治療効果について」
    松井香 「介護老人保健施設における多くの利用者への腰HAL実施と改善例の紹介」
2021年
  • 第9回日本脳神経HAL®研究会
    石原佳子 「当院におけるHAL®腰タイプ自立支援用を使用した治療効果と今後の展望」
    尾崎史昌 「左踵骨骨折免荷期間の下肢筋群の協調パターン不使用後、HAL®腰タイプ自立支援用によって歩行速度の改善が得られた経験」
    横田暁雄 「通所リハビリテーションにおける腰HALの効果的実施方法の検討」
  • 第58回日本リハビリテーション医学会学術集会
    伊勢眞樹 「HAL腰タイプ自立支援用による起立動作治療の地域への展開」

<< 前のページに戻る