取り組み

職員勉強会

介護部門勉強会(9月)

2019/09/11
介護部門勉強会

9月は、倉敷紀念病院の歯科衛生士を講師に、「口腔ケア」について勉強会を行いました。

<口腔ケア前の確認>
・歯ブラシ、スポンジブラシ、コップ等、ケア用品
 の準備はできているか
・介助されることに抵抗がない方か
・声かけの内容を理解できる方か、自分で開口できる方か
・義歯を使用しているか、義歯が適合しているか
・口臭はないか
・食物残渣や、舌苔の付着、口腔内の乾燥はないか
<体位>
○ベッド上でのケア
 ・可能であれば「30度仰臥位頸部前屈」の体勢が望ましい
  その際は、体がずり落ちてこないよう、足元も少し上げて置く
 ・身体を起こすことが難しい方は、側臥位で行う
  麻痺がある方は、健側を下にする
 ・側臥位も難しい方は、顔のみを麻痺側に向けて行う
○座位でのケア
 ・被介助者と目線の高さが同じになるよう、介助者も座って行う
 ・介助者が座って介助することが難しい場合は、背後から行う
  その際は、被介助者の頭を抱え、固定して行う
<義歯の洗浄について>
・自立している人でもあっても、介助者が声をかけをして洗浄する
・夜間はできるだけ義歯を外し、歯茎を休める
・入れ歯洗浄剤の使用して洗浄する
<入れ歯洗浄剤の使用と注意>
・洗浄剤は除菌率99.9%だが、浸すだけで全ての汚れが落ちるわけではない
・目に見える汚れは歯ブラシで落とし、目に見えない汚れを洗浄剤で落とす
・洗浄後、義歯装着前に水洗いをし、洗浄液を落とす

加齢とともに噛む力や飲み込む力は衰えますが、口の中が清潔に保たれ、口腔機能が回復すると、食べる楽しみや正常な味覚が戻り、体だけでなく心の健康にもつながります。
口腔ケアの必要性を理解していただき、気持ちよく対応していただけるよう、今回学んだことを活かし、口腔ケアに取り組んでいきたいと思います。

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