取り組み

健康教室

糖尿病教室

2019/09/18

9月の糖尿病教室は、林医師と薬剤師を講師に「西日本豪雨災害の経験をふまえて」というテーマで開催しました。

糖尿病教室

平成30年7月豪雨の記録を元に、災害への対策について、薬剤師よりお話をさせていただきました。
発災後、避難者が避難所で過ごした日数、停電してから復電するまでの日数、災害派遣医療チーム(DMAT)の出動が要請され、被災地に到着するまでの日数、DMATの診療後、災害処方箋が発行され、仮設薬局で調剤されて避難者の手元に薬が届くまでの日数、避難所で配給される食事の内容などをお伝えしました。
また、糖尿病を持たれている方は、細胞の機能の低下や合併症の症状により、感染症にかかるリスクが高かったり、重症化する可能性が高いことをお伝えしました。
その上で、糖尿病コントロールのためにどのような工夫ができるか、お話させていただききました。

糖尿病教室

その後、被災時にも役立つ、お水やお湯で調理できる非常食の作り方を実演し、試食をしていただきました。
みなさん恐る恐る口にされていましたが、「結構おいしいなぁ」「非常食じゃけぇ、もっと味気ないんかと思うとったけど、これなら食べられるわ」と、なかなか好評でした。

まとめとして、薬剤師から「災害に遭った場合、一番に優先することは命を守ることです。その次に、糖尿病を悪化させないように、出来ることをしてください。普段服用されているお薬について、名前や用量を覚えておられない方の方が多いと思います。スマートフォンや携帯電話のカメラで、お薬手帳の最新ページを写真に撮っておくと緊急時に役立ちます。可能であれば、お薬の予備を3日分くらい持っておくとよいですよ。」とお話をさせていただきました。

林医師からは「まずは、生き延びることが大切です。安全を確保し、初期のパニック状態が落ち着いてから、病気のことを考えましょう。非常時であっても血糖値を上げにくい食事ができるよう、フリーズドライの食品や缶詰などを常備し、上手につかっていきましょう」とお話をさせていただきました。


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